薬事屋のひとりごと【第15回】
「GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001711985.pdf
筆者が気になる通知をひろいあげて、ひとりごとをお伝えするシリーズです。ひとりごとは読み流していただき、読者の皆さんが通知をお読みの上、しっかり内容を把握いただくと助かります。
今回の話題は、GLP-1受容体作動薬等の適正使用についてです。医師から減量指導をずっと受けている薬事屋ですが、何をしても体重は微動だにせず、「薬ないの?」と常々思っていました。減量に興味のない皆さんにもご一読いただき、医薬品の副作用を理解いただけると幸いです。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、元々私たちの体内で作られているホルモンの一種で、食事をした後に腸のL細胞から分泌される「食後の司令塔」のような存在です。膵臓には「血糖値が上昇中や。もっとインスリン出さんかい!」胃には「何しとんねん。もっとゆっくり食べ物を腸に送らんかい。」脳には「いつまで食べとんねん。やめんかい!」と指示します。用済みになると「DPP-4」という酵素にて、わずか数分で分解されます。
「GLP-1受容体作動薬」というお薬は、上記の酵素で分解されないように工夫されており、強制的に効果(食欲抑制や胃の停止)が続くようです。糖尿病や高度肥満の患者さんにとっては、副作用リスクを背負ってでも「命に関わる合併症を防ぐ」という圧倒的なメリットがありますが、健康な人が使うと本来の自然なリズムが崩れ、強い副作用が出てしまいます。
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