AIとは──製薬企業に求められる“AI活用人材”と、人が成長する未来【第2回】

創薬AIの「目利き」になる──技術特性とデータの質を組み合わせるデザイン力

 第1回では、製薬企業におけるAI活用の成否は、技術そのものよりも「業務知識」と「AIリテラシー」を備えた人材にあるとお伝えしました。第2回となる今回は、より具体的に「創薬のどの工程で、どのようなAIとデータを組み合わせるべきか」という、プロフェッショナルに求められる「目利き」のポイントを解説します。

1. 創薬プロセスを「目的」で整理する:WhatとHowの切り分け
 創薬AIの活用を検討する際、まず自社の課題がパイプラインのどのステージにあるかを明確にする必要があります。

  • 最上流:仮説生成・標的同定(「何を」狙うか:What)
    疾患メカニズムを解明し、新たな標的を見出すフェーズ。ここでの見誤りは、数年後の臨床試験での失敗に直結するため、最も高い「探索の質」が求められます。
  • 中流~下流:構造推定・最適化(「どう」作るか:How)
    定めた標的に対し、最適な化合物を設計・選別するフェーズ。実験回数を減らし、いかに効率よく「現実的な解」に辿り着くかが鍵となります。

2. 三種のAI特性を理解する:KIBIT、LLM、数値系ML
 現在、創薬現場で活用されるAIは大きく3つに分類されます。それぞれの得意・不得意を理解し、適材適所で配置することが重要です。

3. 「データの質」を再定義する:インパクトファクター(IF)のバイアスとリアルデータの価値
 AIの性能は「何を学ばせたか」で決まります。ここで重要なのは、人間特有のバイアスを自覚し、データの特性を使い分けることです。

 

 

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