【第15回】中国への第一歩:初めての訪問者のための生活と文化のプチガイド ~様々なトピックに焦点を当てて~

中国の主要都市(直轄市:上海市)について
1. 中国の直轄市とはどんなところ?
GMPP連載第3回「中国の主要都市とは」において、中国の省・直轄市・自治区・特別行政区とは、どのようなものであるかを解説しました。
今回は、中国の最高位の都市であり、省と同格の一級行政区画である4つの直轄市(上海市、北京市、天津市、重慶市)の内、上海市とはどんなところかに触れたい。
著者は、過去にこれら4つすべての直轄市を訪問したことがあり、それぞれの都市の特徴や街並み、生活者情報についても、異なる印象を持っています。
1.1 上海市
上海市は、著者が、中国の直轄市で経由等も含め最も訪問回数の多い都市です。
2007年が初めての訪問でしたが、当時から発展が著しく、街は華やかでファッショナブルな若い人が多く活気を感じました。
【ロケーションと人口】
上海は中国の東側(華東エリア)、長江の河口に位置します(北緯31度、東経121度)。総面積は約6,300㎢(東京都の面積の約3倍)、人口密度は約2,930人/㎢(東京都は5,960人/㎢)で、在住外国人や地方出身者を含めた人口は約2,500万人と言われています。上海は中国の経済、金融、貿易、輸送、商業、川上製造と対外開放の中心であり、世界的にも有名な都市です。
【言語】
使われている言語は上海語と普通話です。この二つはまったく異なるのですが、普通話が話せない上海人はほとんどいないので、公式の場では普通話が使われています。上海語を使うのは、家族、友達、同僚間や、相手が上海人だと分かっている場合のみだそうです。
【高齢化】
上海の平均寿命は82歳。お年寄りが元気でありながら、街を見渡したときの平均年齢は東京よりもぐっと若めの感じがします。現在上海人と呼ばれている人たちは、多くが1800年代に上海周辺都市から移り住んできた人達だそうです。
【空港】
中国・上海には『浦東(プードン)国際空港』と『虹橋(ホンチャオ)国際空港』の2つの空港があります。上海市の中心部を挟み、東西に大きく分かれた2つの空港を東京の空港で例えると、市内に近い虹橋空港を「上海の羽田空港」、浦東空港を「上海の成田空港」とイメージできるかもしれません。
上海の旧市街地の西郊にある上海虹橋国際空港は、2017年春にターミナルの改装工事も完了し、より快適な空港へと生まれ変わりました。国内線がメインとなる空港ですが、日本から羽田空港の定期便も就航しています。羽田発の国際線が到着する第1ターミナルは、市内中心部や主要観光地に向かうエアポートバスの発着はありません。
上海駅や人民広場駅へ向かう場合は、乗り換え無しで直行できるタクシーが便利ですが、タクシー待ちの人も多く、長時間待たされることもあり、注意が必要です。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約19Km、約30分
・料金:一般的に1kmあたり10元程度
19Kmx10元/Km=190元(3900円程度)
中国に運航している航空会社には、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、上海吉祥航空、春秋航空、厦門航空、深圳航空などがあります。
日本の主要な航空会社には、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)があります。また、春秋日本というLCCもあります。
中国の国内線については、中国国際航空(エアチャイナ)が現在、国内線(中国)480路線に就航しています。他にも多くの中国の航空会社が国内線を運航しています。
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