薬事屋のひとりごと【第6回】
65歳以上に実施している予防接種
筆者が気になる通知をひろいあげて、ひとりごとをお伝えするシリーズです。ひとりごとは読み流していただき、読者の皆さんが通知をお読みの上、しっかり内容を把握いただくと助かります。
今回は、「65歳以上に実施している予防接種」についてです。予防接種というと母子手帳のスタンプや学校での接種を思い出します。6月からテレビのCMでも放映されているように、帯状疱疹ワクチンが65歳以上の方に定期接種の対象となったようです。厚労省のサイトをのぞいてみると、生後2か月から12歳まで接種年齢ごとに区分けされていますが、「65歳以上」もタグがあるんですよ。インフルエンザや新型コロナ、肺炎球菌ワクチンに続き、帯状疱疹は2025年4月から追加されたようです。各都道府県によっても違いますが、東京都では50歳以上の任意接種に対して6月から1/2の補助がでるようです。
帯状疱疹は、子どものころに感染した水疱瘡(みずぼうそう)を引き起こす「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」が原因で、水疱瘡が治った後も、ウイルスは脳や脊髄の感覚神経節に潜み、虎視眈々と活動のときを待っているそうです。半世紀以上も潜伏しているってすごいやつです。加齢や過労などで体の免疫が低下すると暴れ出し、帯状疱疹を引き起こすんだそうです。
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